2021年3月30日
デジタルシフトするマーケティング・リサーチ -定性調査編-
デジタルシフトの影響で定性調査はどうなった?
社会の様々な面がデジタルシフトする中で、マーケティング・リサーチも手法や運用の面でデジタル化
が進み、変化してきました。このような中、昨年からの「新型コロナウイルス(COVID-19)」感染拡大の影響で、特に定性調査のあり方は加速的に変化したものの一つと言えます。
今では定着しつつある、新たな定性調査の形についてご紹介します。
オンライン定性が開花✿
対面での調査が難しくなったことによりグループ・インタビューやデプス・インタビューのオンライン実施が急速に開花、 バックルームでの視聴も、中継を通じてご覧いただく形に変化しました。
オンライン実施を経験されたお客様からのご意見(一部抜粋)
・移動や時間に制限がある人など、今までインタビューができなかった人を対象にできた。 (地方在住者や協力時間に制限がある方など) ・対象者は自宅、職場、出先、どこからでも参加できるので、対応できるリサーチ課題の幅が広がった。 ・対象者は自分の居場所でリラックスして話ができるようで、本音が出やすいようだった。 ・対象者にタスク(試食、試用など)を与え、その様子が詳細まで観察できた。 ・「その商品見せて」「どこにどんな風に置いてある?」など、確認作業が可能になった。 ・観察者がどこからでも参加できる。(出張費も必要ない) |
対面でのリサーチの代替として拡大したオンライン定性は、”オンラインならではのメリットを備えた手法“として 今後も広く行われるものとなっていきそうです。
オンライン定性実施例
これまでに弊社で実施したオンライン定性調査の一部をご紹介します。
・オンライン家庭訪問
対象者の家庭をオンラインで訪問。自宅内や生活の様子を中継してもらいながら、対象者にヒアリングします。 対象者自身やご家族に撮影してもらうと、我々やクライアントが訪問する場合より気楽に協力していただけます。試食・試飲・試用の状況を見ることで、使っている道具や環境など「商品周りの状況」が把握できます。
・オンライングループインタビュー
ビデオ通話を利用しグループ・インタビューを行います。観察者は、注目したい対象者の顔や表情を、自分の好きな時にアップで観察できます。 対象者の服装や所持品などが見えないので対象者同士の関係がフラットに保たれ、対象者はインタビューの内容に集中することができます。
・オンライン買い物中継(ショップアロング)
対象者に調査会場や指定協力店舗で模擬購買をしていただき、その様子をリアルタイムで中継します。
・モバイル・エスノグラフィ
対象者自身に指定の場所や消費場面を撮影していただき、その様子をリアルタイムで中継します。
一回きりでなく繰り返し中継を設定することで、多様な課題に対応可能です。
・集合調査(ギャングサーベイ)
一度に10~20人がビデオ会議に参加し、一斉にアンケートに回答します。会場不要で提示物や試用のコントロールもしやすく、コンセプト・テストやパフォーマンス・テストなど多様な目的で利用できます。 ブレイクアウトルームなどの利用で「定性調査」の要素をもたせることができます。
普段スマホやPCを使い慣れていない方には、弊社で設定済みのデバイスを送付することが可能です。実施前には対象者との接続テストも入念に行い実施しています。
様々な課題にアプローチできる弊社のオンライン定性を、ぜひご利用ください。
調査担当者インタビュー
弊社で実際にオンライン定性調査を担当している方にインタビューをしてみました!